じーじ、前はオセロ仙人のことちょっといじっただけであんなに顔真っ赤にするんだもんな~びっくりだよ。
…どうじゃ…前回の中割りでオセロは上達したかね…?
まあ、どうせ偽オセロ仙人のわしが教えた程度では変らんかも知らんがな~
そ、そんなこと無いよ…!
じーじに教えてもらった後は10回やって4回は勝てるようになったし!
そうか…4回か…まだまだじゃな…わしよりもっとすごい人に教えてもらった方が良いかもしれんなぁ…。
そ、そんなことないよ!じーじにもっとオセロのこと教えてもらいたいよ!
え~と、ほら!前の予告に書いてあった…「引っ張り」ってなんなの!?
わしが教えてもあんまり意味無いと思うがのう…。はぁ…。
こ、これは黒がいい感じで中割りが出来てる状態だね!
白の打てる場所も少ないし、黒はほぼどこにでも打てる!
ほぅ、一目見て状況が分かるとはなかなかやるようになったのぅ…。
もはや、わしの説明なんかいらんかもしれんの。はぁ…。
うむ、相手の石に囲まれた方がオセロでは有利なのは前教えた通りじゃ。
ここでは、有利な状態を崩さずに維持する戦術があることを教えようかのう。
上の図の状況であれば、相当な悪手を打つ以外は負ける可能性は低いのじゃが、100%勝てるかと言われればそうでもない。
じゃから、できれば有利な状況はずっと維持したいんじゃ。
そっか、確かに一度打つ手を間違えて隅を取られると、簡単に逆転されちゃうもんね。
いつも途中までは余裕で勝てそうだったのに、少し気を抜くだけで気付いたら逆転されること多いんだよね…。
うむ、じゃから一度有利な状態にできれば、出来る限り今の状態を維持する「引っ張り」という戦術は重要になるのじゃ。
図の状態から言えば、黒は出来る限り盤上の左から攻めていく方が良いのじゃ。
右は白が打てる石が無いのは分かるな?
もし仮に、黒が右側に置いたとしたら下の図のように状況が変わってしまう…。
あ、右側の壁になってる白が崩れて、白が右側にも置ける状況になっちゃったね!
これだと、せっかくうまく中割りしたのに、意味が無くなっちゃうよ!
自ら相手の石が置ける場所を増やしてしまっては、これまで教えてきた戦術を無駄にしてしまうのと同じじゃ。
じゃから、自分が有利に勝負を進めるために、相手の石の壁を作ることが出来たら、出来る限り壁を壊さないように手を進めることを考えると良いことが多いぞぃ。
なるほど!やっぱり、じーじはすごいな~!
たくさん戦術知ってるんだもんね!
よっ、さすがオセロ仙人!
そのヒゲも凄くダンディでステキだよ!
ぐへへ、そうかの~?
このヒゲをセッティングするのに2時間かけてるのじゃ。
そこまで理解できるようになったとは関心じゃな!
よし、今回はもう1つ戦術を教えてやろうかの~!
(ふぅ…ご機嫌取るのも大変だね…。)
オセロの戦術には偶数理論というものもあるんじゃ。
下の図を見てみるのじゃ。
右上と左下のどちらに打つ方が最終的に多く取れるかわかるかな?
え~、ここまできたら、どっちでも一緒じゃないの?
どっちに打っても隅は取れるよね?
確かに隅は取れるのじゃが、ここでは右上の隅を先に取るのが正解じゃぞ。
まずは右上、左下の空いている箇所がそれぞれいくつあるかを見るのじゃ。
え~と、そうしたら…右上は3箇所、左下は2箇所だね!
空いている箇所の数で最善手が変わるの?
うむ、隅で偶数分、空いている箇所は先に自分が打ってしまうと、その後自分が打てなくなることが多いのじゃ。
つまり、相手に後で打たれることになり、先に自分がひっくり返した石は結局は相手の石になってしまうのじゃ。
これが偶数理論の考え方じゃ。
下の図は白が先にa8に置いた後と、その後b7に相手の石が置かれた後の図になるぞぃ。
あ、確かに自分が先にa8に打つと、最終的に黒の方が多くなっちゃうね!
確かに、よくよく考えるとそうかも!
うむ。じゃから、ここでは右上に置く方がいいのじゃ。
終盤では、四隅付近が空くことが多い。
じゃから、その場合は偶数理論を利用することで、最終的な自分の石の数を増やすことができるぞぃ。
これはちょっと意識を変えるだけのことだからいいね!
終盤に気を抜いて打っちゃって、1~2個くらいの差で負けると悔しいもんね。
このような戦術・方法を知るだけで、かなり違ってくるからのぅ。
知っておいて損はないぞ。
なんだかんだ、じーじの説明は分かり易いね!
偽オセロ仙人でもいいから、これからもいっぱいオセロのこと教えてねw
ぐぬぬ…わしが偽と言うのはいいのじゃが、言われるのはやはり気に食わん!
これからはそんな減らず口叩けないようにビシバシやってやるぞぃ!!